2月11日 18:19 |
嘘C[日記] |
しかしそこで事態は変わった。 娘が一向に続きを読まないのである。 そして首を横に振りながら何か訴えてる。 何が起こったのかわからず周りはざわつきだした。 次の瞬間彼女の口から『お兄ちゃん』という言葉が出てきた。 私は口から心臓が飛び出るかと思った。 きっと友人もそうに違いない、なにせ顔色が一瞬にして変わっていた。 彼女はすべて知っていたようである。 何でも高校生の時、書斎を整理している際に偶然友人の日記を見つけ読んだようで その時自分が娘ではなく妹である事を知ったようである。 彼女は言葉にならないぐらい、 泣きながら友人に感謝の言葉を言っていた。 そしてそれと同時に謝罪もしていた。 自分のせいで兄の人生を狂わせてしまった。 本当にごめんなさいと何度も謝っていた。 友人は 「それは違う。俺の人生はつまらない物じゃない。 お前がこんなに大きく育ってくれた。 それだけで俺には十分だ」 そういっていた。 俺も自分のことではないのにもかかわらず涙が流れていた。 そうして周りから拍手が送られ何事もなかったかのように式は進んでいき、結婚式は終わった。 (乱れん坊将軍) |